上手な褒め方・育て方

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ママ
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親の言うことを聞いてくれなくて困っています!

パパ
パパ

何度注意してもできるようになりません!

どうしてうちの子はできないのだろう・・・

このような悩みを抱えながら、大変な思いで育児をされている親御さんたちへ、少しでも力になれればと記事を書きます。

お子さんの育て方に正解はありません。
「絶対にこうするとうまくいきます」という魔法のようなやり方はありませんが、「一般的にはこのほうが良いとされています」ということを紹介することはできます。

いままで上手くいっている親御さんはやり方を変える必要ありません。
ですが、お子さんの育て方に困ってしまっている場合は、これから紹介するやり方を試してみる価値はあるかもしれません。

これから紹介するやり方は、「叱るのではなく上手に褒める」というのを大前提にしています。

なぜ叱っても良くならないのだろう?

お子さんが、親御さんにとって望ましくない行動をしたときに、「ダメって言ったでしょ!」「やめなさい!」と叱ってしまうことはありませんか?
叱りつければ、「ダメなことをわかってくれて次からしなくなるだろう」と思いますか?
実はお子さんの頭の中はそうはなっていません。

お子さんは、親御さんにかまってもらうことがなによりのご褒美になります。
良い行動も悪い行動も、「かまってもらいたい」というのが動機になっていることが多いです。

「ダメじゃないの!」と鬼の形相で叱りつけても、お子さんは「怒られちゃった。怖いからもうやめよう。」ではなく、「かまってもらえた。かまってもらいたいときはまたやろう。」という考えになるのです。

褒めることがなぜ良いか?

繰り返しますが、お子さんの行動の動機は「かまってもらいたい」です。

叱られると「かまってもらえた。またやろう。」になることは説明しましたが、褒めてあげても「かまってもらえた。またやろう。」という発想になります。
そこをうまく利用して、お子さんの行動のうち、増やしていきたい行動を褒めてあげるといいのです。

「うちの子は褒めるところなんてないです!」という親御さんは、褒めるところを無理にでも見つけ出す練習をしましょう。次のパートで詳しく解説します。

うちの子には褒めるところがない?

パパ
パパ

片付けを始めたと思ったら、すぐに飽きちゃって・・・

これでどこを褒めればいいっていうんですか!?

「なんですぐ飽きちゃうの!」「やるって約束したよね!」と言いたくなる状況ですね。
ですが、このような言い方をすると、「飽きちゃったことにかまってもらえた」という発想を引き出すため、次回からも途中で飽きちゃうようになってしまいます。

この場合は、途中で飽きちゃったことは無視して、片付けを始めたことを褒めてあげましょう。
「片付けしようとしたのは偉いね!ありがとう!」と褒めましょう。ちょっとでも頑張れた場合は、そこを褒めてあげましょう。これにより、飽きちゃったことは記憶に残らず、「片付けをすると褒められた。片付けをしたからかまってもらえた。」ということが記憶に残ります。

良くない行動をしたときは?やっぱり叱る?

基本は、「良くない行動は無視して、褒められるポイントを褒める」です。

しかし、すぐに制止しないといけない行動や、生命にかかわるような危険な行動は、やはり無視せずに止めなくてはいけません。たとえば、交通量の多い道路に飛び出して遊んだり、カッターやハサミを持って振り回して遊んでいるときですと、「自分で遊び方を見つけて偉いね!」などと言っている場合ではありませんね。

このような時は、大人が制止する必要があります。
しかし、お子さんがその行動を止めたら、それ以上に怒ることは必要ありません。「前も同じことで注意したよね」と以前のことを引き出したり、「ママのこと困らせないでよ」などと終わった後でさらに説教を重ねるのは逆効果です。

良くない行動を止めた後は、止めてくれたことを褒めてあげましょう。
謝る様子があれば、「よくできたね」と褒めてあげましょう。悪びれる様子がなくても「ごめんなさいでしょ?」と強要してはいけません。自分から言えた時に褒めてあげるのが良いでしょう。

無視する行動と制止する行動の境界は?

ここの線引きはとても難しく、親御さんも試行錯誤をしながら、その線引きを見つけていくことになると思います。
基本的な考え方としては、すぐに制止しないと、お子さんか周りの方に大きな被害が出てしまう場合はすぐに制止する。それ以外はなるべくぐっとこらえて無視して見守る。ということになります。

実は「すぐに制止しないといけない行動」というのはそこまで多くありません。
毎日のように危険行動をしているというお子さんはそんなにいませんので、1日に何回もそのような場面がある場合は、線引きを見直してみても良いかもしれません。

最後に

今回説明した内容は、理解するのは難しくありませんが、実践するのはとても難しいと思います。
これまでのやり方が染みついているので、急に変えようとするとなんだか恥ずかしかったり抵抗があったりします。お子さんの方も少しずつ成長していくように。親御さんの考え方も急に変えるのではなく、少しずつで良いと思います。

もし叱ってしまっても、「叱るのはダメとわかっているのに叱るなんて、自分はなんてダメなんだろう」と責める必要はありません。お子さんにも、自分にも優しく、「完璧じゃないけど、まあいいか」と考えることが大事です。

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