医師の仕事といえば「病気を治すこと」というイメージがあると思いますが、実は小児科医は、元気なお子さんを見ることもかなり多いです。
それはなぜかというと、乳幼児健診に来るお子さんのほとんどは病気ではない元気なお子さんだからです。乳幼児健診は小児科医の大きな仕事の一つです。
さて、乳幼児健診の内容を大きく分けると、以下の3つになると思っています。
- 隠れた病気をみつけること
- 発達が正常かどうかを判断すること
- 親御様の不安や質問を聞いて適切なアドバイスをしてあげること
「1.隠れた病気をみつけること」に関しては、小児科医としての経験が必要ですし、聴診器などの診察器具を必要とします。
「2.発達が正常かどうかを判断すること」についてはどうでしょうか。特別な器具や設備は必要なく、実はそこまで専門的な知識がなくても、ある程度のことはわかります。このような考え方のもとで、「お家でわかる小児の発達」と題して、「○○歳になったらこんなことができるよ」という内容をシリーズでまとめます。
お家でお子さんの発達がわかるようになると、きっと育児がもっと楽しくなると思います。
親御さんの心配を減らしてあげたいという気持ちと、育児をもっと楽しんでもらいたいという気持ちで書いていきます。なにかわからないことがあれば、遠慮なくコメントやお問い合わせをいただければ、なるべく丁寧に対応するようにいたします。
注意点です。
乳幼児の発達は、人それぞれの部分がとても大きいです。身長が高い・低い、視力が良い・悪いと同じように、発達に遅れがあるからといって必ずしも病気とは限りません。3歳まで言葉が出なくて心配されていたのに、その後はいたって健康で、最終的に東大の医学部に入学された医師も知っています。この方は極端な例かもしれませんが、過度に心配にならずに、それでも心配な時は自分で判断せずに小児科を気軽に受診してください。
・お子さんの発達がわかると、育児がもっと楽しくなる!
・発達に遅れがあっても必ずしも異常ではありません。
コメント