10か月の子どもができること
- 8か月:はいはい(語呂:は(8)いは(8)い)
- 10か月:つかまり立ち(語呂:戸(10)につかまって立つ)
- 小さいものを指でつまんで持ち上げる
- バイバイの真似、指差しができる
はいはいができる
はいはいはバリエーションがあって、ずりばい(肘ばい)、はいはい(腹ばい)、高ばい(膝ばい)と分類されます。それぞれについてお話します。
ずりばい:8か月
いわゆる「ほふく前進」です。手足・胴体は地面についており、ずりずりと移動します。
はいはい:9か月
両手は伸ばした状態で肘は地面につかなくなります。上半身は起き上がっていますが、お腹から下は地面についています。
高ばい:10か月
手のひらと膝が地面についた状態で移動します(土下座をする前の姿勢。絵文字で書くとorz)。お腹は完全に地面から離れています。
このように、ずりばい→はいはい→高ばいと移行していくのが最も一般的なパターンですが、実は、はいはいの仕方はかなり個人差があります。 はいはいの仕方は誰に教わるわけでもないので、ちょっと風変わりなはいはいしかしなかったり、はいはいができないままいつの間にか歩くようになっちゃって、「うちの子、はいはいしなかったよね」というお子さんもいます。
つかまり立ちができる
つかまり立ちは9~10か月くらいからできるようになってきます。
最初は自力で立ち上がることは不可能で、親御さんが立たせてあげると、なにかにつかまって立っている状態を維持します。そこから1か月くらいすると、自力で何かにつかまって立ち上がるようになります。片手でも大丈夫だったり、早い子だとつたい歩きをしたりします。
時々、足を地面につきたがらない子に出会うことがあります。
立たせようとしても足をついてくれず、はいはいも苦手でお座りの状態でずりずり移動する子がいます。診察やそのほかの発達に異常がなければ、「シャフリングベイビー(いざり児)」という状態であることが多いです。シャフリングベイビーであれば病気ではありません。歩き始めるのが通常より遅れますが、その後は元気に育っていくものです。
小さいものを指でつまんで持ち上げる
8か月くらいから指を使って物をつまむことが徐々にできるようになってきます。
最初はぎこちないですが、10~11か月になると指先で小さいものもつまむようになります。
バイバイ、指差しができる
9か月は動物から人になっていく月齢と言われることがあります。
人間は他者との社会の中で生活していく生き物ですが、9か月くらいから他者とのかかわり方というのがわかるようになってきます。
「バイバイ」や「おててをパチパチ」などの仕草を見せてあげると、真似してやってくれるようになります。できないからといって異常というわけではないので、やさしく声をかけながらやって見せてあげるのを続けてみてください。
「指さし」とは、お子さんが欲しいものや見てほしいものを「あれ見て」という意味を込めて指をさすことです。お子さんが「指さし」をしてきたときは、子どもの視線になって「かっこいいね」「きれいだね」と共感を示してあげましょう。
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