インフルエンザ2025 〜子どもの感染予防と最新トピック〜

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12月、街は少しずつ冬支度を始めています。

この時期になると、保育園や学校で“インフルエンザ”の話題が増えてきます。2025年のインフルエンザはどうなるのでしょうか?

今年は、例年よりも早い時期から学級閉鎖がみられたところもあり、特にA型がすでに猛威を奮っている地域も多いです。

とはいえ、過度に怖がる必要はありません。インフルエンザは、実態以上に名前が恐れられている印象もありますが、正しい知識を身に着け、冷静な判断ができるようにしましょう。

この冬を安心して乗り切るために、ぜひご家族で読んでいただければと思います。

インフルエンザってそもそもどんな病気?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。

インフルエンザには主にA型B型があり、それぞれに少し特徴があります。

  • A型

 ・流行規模が大きくなりやすい

 ・高熱や全身症状が強く出ることが多い

  • B型
     ・A型ほど爆発的には流行しないが、じわじわ広がる
     ・お腹の症状(腹痛・嘔吐・下痢)が出る子もいる

同じ“インフルエンザ”でも、型によって症状の出方や流行のしかたが違うため、学校や園では「今はA型が流行っている」「最近はB型が増えてきた」などと情報が更新されていきます。

インフルエンザは、感染してから 1〜3日 の潜伏期間を経て発症します。
典型的な症状は次の通りです。

  • 38〜40度の高い熱
  • 強い倦怠感
  • 関節痛・筋肉痛
  • 頭痛
  • のどの痛み・咳
  • 食欲低下

風邪との大きな違いは、高熱や全身のだるさ、関節や筋肉痛といった全身の症状が目立つことが挙げられます。

小児に多い合併症

インフルエンザによってさまざまな合併症が起こることがあります。代表的なものは以下のとおりです。

  • 熱性けいれん
     熱の上がり始めに起こることが多く、インフルエンザでよくみられます。
  • 中耳炎
     鼻水や炎症が原因で起こりやすい合併症です。熱が続くときは小児科や耳鼻科を受診しましょう。
  • 肺炎
     呼吸が苦しそう、熱が長く続くときは小児科を受診しましょう。
  • インフルエンザ脳症
     まれですが重篤な疾患です。急な意識障害、自然に止まらないけいれんを認めた際は速やかに救急要請をしてください。

ワクチン情報

インフルエンザを予防するうえで、もっとも大切なのが 予防接種(ワクチン) です。
「打ってもかかるのでは?」という声もよく耳にしますが、

インフルエンザワクチンは、重症化を防ぐ効果がもっとも大きなメリットです。

特に子どもは、肺炎や脳症などの合併症リスクが大人より高いため、ワクチンによる“重症化予防”がとても重要になります。

「もう感染したけど、接種は必要?」という質問もよくありますが、A型とB型は別物なので、この場合でも接種を推奨しています。

家庭でできるインフルエンザ対策

インフルエンザは 飛沫感染がもっとも多い 感染経路です。
つまり、「ウイルスを含んだ唾や咳・くしゃみの飛沫」が、近くにいる人の口や鼻に入り込むことで感染します。

“空気中をウイルスがふわふわ漂う”というイメージよりも、会話・咳・くしゃみのときの飛沫が、比較的近距離にいる人に直接入り込む感染が中心です。

そのため、症状のある大人や年長児はマスクを着用するようにします。幼児ではマスクの着用が難しいこともありますし、特に2歳未満では適切にマスクが着用できずむしろ窒息のリスクなどもありますので、無理に着用させることはしません。

直接飛沫を吸い込むことが主な感染経路と説明しましたが、飛沫がついた手で鼻や口を触って感染するというパターンもあります。そのためこまめな手洗いも重要になります。

もし感染したら?受診と登園の目安

インフルエンザはほとんどが自然に治るウイルス感染ですが、次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 高熱でぐったりしており、水分がほとんどとれていない(半日以上尿が出ない)
  • 呼吸が速い、息が苦しそう
  • 嘔吐を何度も繰り返す
  • けいれんが長く続く、または意識がはっきりしない(※救急車推奨)
  • 機嫌が悪く、抱っこしても泣き止まない(脳症の初期サインのことも)

特に 乳幼児基礎疾患のある子 は重症化しやすいため、早めの判断が安心です。

また、登園・登校の基準は「発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日以上(幼児は3日以上)」です。

たとえば12月1日に発症した場合、12月2~6日の丸5日は登校できず、12月7日から登校可能となります。ただし熱が下がったのが12月5日の場合、12月6, 7日は登校できず、12月8日からの登校となります。

最新のトピック:経鼻生ワクチン「フルミスト®︎」

「注射が嫌い」なお子さまや、「針を刺したくない」という親御さんにとって、2024-25年シーズンから日本国内でも選択肢として加わったのが経鼻生ワクチン「フルミスト®︎」です。

メリットは何といっても注射に伴う痛みがないことですが、その他にも注射のワクチンよりも効果が長く続くことや、より高い予防効果が期待されています。

デメリットとして、接種後3~4割の方に風邪のような症状がでることが報告されています。また2歳未満や重度の喘息がある子など、接種できない方もいるため、医師とよく相談のうえで選択するようにしましょう。

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