<5歳の子どもができること>
- スキップ、ケンケンパができる
- 簡単な折り紙(紙飛行機など)を折れる
- 先生の名前や保育園の名前が言える、長い文章の復唱ができる
- ルールのある遊びができる、友達と協力してなにかを作ることができる
5歳児健診は各自治体によって実施状況はさまざまです。
徐々に普及されてきているものの、2024年現在では、まだまだ行われていない地域も多いです。
身体の病気が5歳児健診で新しく見つかることはとても少ないですが、5歳児健診でピックアップされる項目に、神経発達症(旧称:発達障害)があります。神経発達症は、社会性、つまり他人と上手に関わることができるかどうかがポイントですが、3歳児健診までではこのあたりが分かりにくいことも多いです。
神経発達症のために特別支援学級に通うことが適切な子が、就学時まで気づかれずに普通学級に入学し、学校生活に著しい困難や苦痛を感じることもあります。余裕をもって進路選択もできるように、5歳児で子どもの状態をチェックする意義は大きいです。
身体の運動
歩かない、走らないなど、明らかな運動発達の遅れがあれば、3歳児健診までで気づかれていることが多いでしょう。運動面に関してピックアップするべきお子さんは、平たい言葉でいうと「極端に不器用な子」です。スキップやケンケンパ、片足で5秒以上立つなどの動作ができない場合は、体全体をバランスよく動かすのが苦手な「発達性強調運動症」というものに該当する可能性があります。
手先の器用さ
指先の使い方も上手になり、ボタンの掛け外しができるようになり、紙飛行機などの簡単な折り紙も折れるようになります。これらが上手くできない場合も、「発達性強調運動症」に該当する可能性があります。
人とのかかわり方
5歳児での最も重要なポイントは、他者とのかかわり方です。5歳児では家族や仲のいいお友だちだけでなく、色んな人とコミュニケーションがとれるようになります。
以下の様子があれば神経発達症やその他の心の問題を抱えている可能性があります。
- こだわりが強く思い通りにならないとすぐにかんしゃくを起こす
- 落ち着きがなく怒ると手が出やすい
- 同い年くらいの友達と一緒に遊ぶことができない
- 初めての人だと全く会話ができない
- 会話がかみ合わず一方的に話をして止まらなくなる。
まとめ
5歳児健診はいまのところ行われていない地域も多いです。
しかし、3歳児健診まででは分かりにくい特徴が、5歳までに分かるようになってくることは珍しくありません。必要な支援を必要な時期に提供することは、お子さんが幸せに楽しく人生を過ごすために重要で、その後の心の問題や不登校を予防することに繋がります。
5歳時点で気になる特徴がある場合は医療機関に相談してみましょう。
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